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国内外のクボタ全事業部が集まった「新春のつどい」レポート 2017年のクボタがわかる!注目の新技術&製品まとめ

文・写真/クボタプレス編集部

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グローバル・メジャー・ブランドへ!クボタ総合力の発信

2017年1月25日〜26日、京都パルスプラザにて開催された、「2017クボタ新春のつどい」。“グローバル・メジャー・ブランドへ!クボタ総合力の発信”をテーマに、国内外のクボタ全事業部の新技術や製品が一堂に会しました。

オレンジ色の農機群が所狭しと並べられた会場は、国内農機、海外農機、水環境インフラ、エンジン・建機・電装機器などのゾーンから構成。日本と世界における「クボタの今とこれから」をトータルに俯瞰できる、年に一度のイベントです。そんな熱気あふれる会場で、特に大きな注目を集めていた新技術や製品を編集部がピックアップ。ドーンと一挙にご紹介します!

自動運転トラクタ・田植機・コンバイン
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担い手不足の国内農業を支援!
大注目の新技術

自動運転トラクタ・
田植機・コンバイン

「2017クボタ新春のつどい」でもっとも注目を集めたのが、人が乗らずに農作業を行うことができる「自動運転農機」。小規模農業が高齢化や後継者不足により吸収され、国内農業の大規模化が進むなか、より少ない人数での効率的な農作業を可能にし、不慣れな人でも農作業へ参加できる期待の新技術です。

会場には、2017年6月からモニター販売を開始予定の、自動運転トラクタのプロトタイプが登場。自動運転農機を国内メーカーが売り出すのはこれが初です。トラクタの上部にGPS(全地球測位システム)信号を受信するモジュールが付いており、GPSによって正確に位置を把握。近くで人が見守りながらリモコンでスタート・ストップを指示すると、あらかじめ指定された耕うん作業を無人で実行する仕組みです。

トラクタ・田植機・コンバインの3機種で自動運転を初公開

そして、会場から少し離れた圃場(ほじょう=農作物を育てる田畑や農園のこと)では、自動運転トラクタに加えて、現在開発中の自動運転田植機&汎用コンバインも顔を揃えて、3台が実演を披露。

ウインチ型パワーアシストスーツ
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これは便利!重い収穫物を
ラクに上げ下ろしできる

ウインチ型
パワーアシストスーツ

背中に背負って身体に装着することで重いものをラクに持ち上げたり下ろしたりできる、農業用パワーアシストスーツ『WIN-1』。コンテナに入った野菜や果実など、重い収穫物を運搬するときにとても役立つ新製品(2017年1月よりモニター販売を開始)です。

コンテナを持ち、手元のスイッチで内蔵のウインチを作動させると、重量20kgのものならウインチが吊り上げ&吊り下げてくれる仕組み。どこか近未来的な見た目のインパクトもあってか、展示ブースの前には常に人だかりが。

農業用パワーアシストスーツ『WIN-1』を体験

編集部が実際に『WIN-1』を装着し、じゃがいもの詰まった約20kgのコンテナの上げ下げを体験してみたところ、ウインチを作動させると自分の手は“ただ添えているだけ”という感覚。腕に負荷がほとんどかかりません。さらに、太ももに巻いたベルトに屈伸運動をアシストする機能があり、持ち上げるときも下ろすときもベルトが太ももを押して補助してくれるため、腰もとてもラクでした。

『WIN-1』の開発の背景にあるのは農家の高齢化や慢性的な人手不足ですが、確かにこれがあれば、農作業をする人の身体への負担を大きく軽減できるのは確実。また、ひとりが休み休み運んでいたものが、一気に運べることで効率化を図れます。

直進キープ機能付田植機
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不慣れでもまっすぐ稲が植えられる、
業界初のGPS搭載田植機

直進キープ機能付田植機

自動運転農機とともに国内農機ゾーンで注目を集めたのが、GPSを活用した農機『ファームパイロットシリーズ』第一弾として発売開始した”直進キープ機能”付き田植え機(略してGS田植機)。目標物がない田んぼなどでは田植機を上手に操縦して稲をまっすぐ植え付けるのは、不慣れな人にとっては難しい作業ですが、これを使えば簡単にまっすぐ田植えが可能。かつ、熟練者もまっすぐ進むための緊張やストレスから解放されます。

機体の上部にはGPSユニットを搭載。最初の工程で基準線(始点・終点)を登録すれば、次の工程からは「GSスイッチ」を押すだけで自動的に平行走行します。また、あぜ際の約8m手前で接近を告知し、それ以上近づいたり、機体が約10℃傾いたりするとエンジンが自動停止するなど安全面のサポートも装備。

四輪は全て独立サスペンションによって上下に動くため、機体の揺れも軽減。乗り心地だけでなく、高い植え付け精度を保つのに一役買っています。

クボタ農業用ドローン
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農薬散布を効率化する注目の新戦力!
空飛ぶ農機

クボタ農業用ドローン

クボタが現在発売に向けて取り組んでいる農業用ドローンは、機体に8枚のプロペラを搭載したタイプ。農業害虫や病害の予防や駆除を目的とした防除作業の効率化を図ります。これまでは自走式や背負式で陸上から行っていた農薬散布の作業を、より軽労化することができる新技術。散布幅は4m、満充電で最大1ヘクタールの散布が可能。

ドローンの飛行実演の様子

会場近くの圃場では、自動走行の圃場デモと併せてドローンの飛行実演が行われました。オペレーターの操作のもと、農薬に見立てた水の散布と安定した飛行性能を披露。将来的にはKSASとの連動により、圃場毎の作業計画の作成、履歴確認の容易化、リモートセンシング技術による植生診断(葉色判定)ができるように開発をすすめ、区画ごとの最適な作業アプローチの提案を通じ、高品質・高収量の実現をサポートしたいとのことでした。

世界最大水道管&世界最長水道管
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9m管を作れるのは世界中でクボタだけ!

世界最大水道管&
世界最長水道管

ド迫力のその姿をスマートフォンで撮影する人が続出していたのが、重さ9トンの世界最大口径(2.6m)の水道管。その隣には、“世界で9m管を作れるのはクボタだけ”というキャッチフレーズとともに展示された、世界最長の9m水道管。高い強度と耐久性に優れた「ダクタイル鋳鉄」製で、水道用鉄管の国内最大手であるクボタの技術力を象徴する製品です。

この長さ9mの水道管は、主に海水淡水化プラントからの送水管に使用されており、クウェート、カタール他中東各地に輸出されています。

世界で9m管を作れるのはクボタだけ

創業者・久保田権四郎が1893年に国内で初めて水道用鋳鉄管の製造に成功して以来、安全な水を供給するためのインフラ整備に尽力してきたクボタにとって、水道管はいわば“祖業”。2017年も、国内外各地で安全・安心な水を届けるために大活躍することでしょう。

畑作用大型トラクタ「M7」
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170馬力の強力トラクタ、
国内の大規模農場へ

畑作用大型トラクタ「M7」

クボタが自社開発し、フランスの工場で生産する最大170馬力の畑作用大型トラクタ、「M7(エムセブン)」。まずは欧州・北米市場へ投入されていましたが、新たに国内へも本格投入がスタートしました。欧州・北米の大規模農場で活躍するM7は、国内では北海道など広大な土地を持つ圃場での導入が見込まれています。

M7の大きさは、全幅2.47m、全高3.03m、全長4.79mと圧倒的。会場内に5台設置されたM7は、どれも運転台へ搭乗してみたいという人が絶えない大人気ぶりでした。

設置されたM7は、搭乗してみたいという人が絶えない大人気ぶり

M7はファームパイロット(Farm Pilot)シリーズとして、GPS信号を活用した「オートステアリング(自動操舵)」機能を搭載した型式もラインナップ。運転席には12インチのオールインワンターミナルモニタを装備。タッチパネルによる直感的な操作で、さまざまな工程の効率化を可能にしています。

各国のニーズに対応した海外製品群
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米、欧州、中国、タイ、インド、ベトナム……

各国のニーズに対応した
海外製品群

国内では見かけない形状の農機が並び、グローバル・メジャー・ブランドを目指すクボタがいま、世界各国・地域でどんな展開をしているかが俯瞰できる「海外機械ゾーン」。グローバルならではの多様さが顕著に現れていたのが、北米、欧州、中国、タイ、インドといった国々でそれぞれ使うためのインプルメント(用途に応じトラクタにつなげて使用する作業機械。アタッチメントのような役割)の数々。主に、北米・欧州で活躍する「ファストベイル」はその最たるもので、刈り取って寄せ集めた干し草やワラなどを圧縮して梱包する作業機械。巨大なその姿は訪れた人々を圧倒していました。

さらに、タイ向けトラクタとキャッサバ(熱帯・アフリカ地域でよく食されるイモ)用インプルメント、農作業や運搬などインド向け多目的トラクタ、おもに北米向けの大型芝刈り機、広大な農場を走るユーティリティビークルといった製品の数々も。これら海外向け機械は、“現場主義”を掲げ、世界各国・地域で真に求められている製品を開発するため、海外拠点と連携した開発を行っているとのことです。

そば専用コンバイン
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こんなものがあるの!?
みんな驚くニューカマー

そば専用コンバイン

各農機の横に立って説明をしてくれる担当者さんに、どんな質問が多かったかを順々に聞いていった際、「『こんなものがあるんだ!? 』とみなさんおっしゃるんです」という答えが返ってきたのがこの新製品。その名の通り、“そばの収穫専用コンバイン”です。

こういったニッチな需要に対する新製品のリリースが可能なのは、グローバル企業ならではの技術力と“引き出しの多さ”ゆえ。「そば専用コンバイン」は、もともとはベトナムの稲作向けに開発されたコンバイン。それが実はそばの刈り取りにも適しているということで、そば専用としてアレンジを施し、日本に逆輸入されたとのこと。外見は一般的なコンバインと同様ですが、脱穀システムがそばに特化しています。

クボタエンジン
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クリーン&ハイパワー!
欧州の小型車メーカーにOEM供給も

クボタエンジン

クボタの農機・建機の心臓部であるエンジンのカットモデルが、むき出しの状態でずらりと並び、多くの人の注目を集めていたエンジンコーナー。グローバルに展開する各種エンジンは、それぞれの国・地域の排ガス規制に適合する仕様を実現しています。

最新エンジンの「V6108-TIEF4」は、尿素SCRシステム、DPF、DOCなど最先端の排ガス処理装置を搭載し、エンジンから排出される有害物質を最大限にカット。この技術は自動車のディーゼルエンジンでも採用されている技術ですが、クボタでは農機向けのエンジンにも改良し搭載しています。

近年話題になることも多い「PM2.5」よりも粒子の小さい煤が排出されるディーゼルエンジン。使う人のため、環境のために最新技術を駆使し、その排出量を極限まで抑えています。

Aixam(エグザム)社にクボタがOEM供給している小型自動車用エンジン

もうひとつ注目を集めていたのが、約30年前からフランスのミニカーメーカー「Aixam(エグザム)社」にクボタがOEM供給している小型自動車用エンジン。担当者さんによれば、「小さい自動車なので軽いエンジンが求められ、欧州のEuro4排出ガス規制にも対応し、さらに燃費性能にこだわった新規のエンジンを作り上げた」とのこと。まさに、農機・建機向けだけではなく、意外と思われる産業機械の動力源としても活躍していることを体現したエンジンといえそうです。

災害用トイレ(マンホールトイレ)システム
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下水道に直接つないでおき、
災害時には即トイレに!

災害用トイレ
(マンホールトイレ)システム

派手さのない控えめな展示で、かつ新製品ではない既存のプロダクトですが、説明を聞いて編集部一同が「おおっ!」と唸ったお役立ちシステムがこのトイレ。地震など突然の災害発生時には、衛生状態の維持のためをできるだけ早く設営しなくてはなりませんが、イベント会場などでよく見かけるボックス型の仮設トイレを運んでくるにはかなりの時間がかかります。

それに対して、こちらは“下水道に直接つなげておけば、緊急時にはすぐに使える”という発想から生まれた「下水道管直結型」のトイレシステム。マンホールの蓋を開けて、そこに便座ユニットを置けばトイレとして使用できるシステムなのです。これはあらゆる人にとって便利!

”水環境インフラで社会へ貢献”を掲げるクボタならではのこのトイレ、すでに東日本大震災で使用実績があり、公園・学校・マンションなどに設置が可能。洗浄ユニット貯水槽からの洗浄水を定期的に流すことで、においの発生も少なく衛生的な状態を保てます。

また、災害時に下水本管が被災すると当然ながら汚水を流すことができなくなるため、レジンコンクリート製貯留槽に3日間の貯留機能をプラスした「貯留型」も用意されています。

貯留槽に3日間の貯留機能をプラスした貯留型災害用トイレ

ふだんは便座ユニット部分を外しておけば、目立たず景観を壊すこともありません。また、災害発生時だけでなく、お花見などのイベント時にも便利に使えるとのことです。

KSAS(クボタスマートアグリシステム)
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農場のすべてを“見える化”!
スマート農業を実現するIoT技術

KSAS(クボタスマートアグリシステム)

最後は、クボタが見据える次世代農業の重要な鍵となる「KSAS」(クボタスマートアグリシステム)です。農業経営において、安定した収穫・作業効率の向上・適切な栽培履歴管理による安心・安全な農作物づくりは欠かせないファクター。これらを、農業機械に最先端技術とICT(情報通信技術)を融合させることで“見える化”するクラウドサービスが「KSAS」です。

「KSAS」がどんなことができるのかをジオラマで分かりやすく展示

会場では、「KSAS」がいったいどんなことができるのかをジオラマで分かりやすく展示。圃場データのデジタルマップ化、リアルタイムで進捗管理、圃場ごとの収量・食味のデータ管理、農機の稼働状況・・等々、“見える化”して一元管理できることは多岐に及びます。

国内農業は、意欲ある経営者の活躍や企業の参入により農機の集約化が進むなど、競争力の強化が求められています。これまで熟練者の経験によって維持されてきた農業を、ICT技術を用いて見える化することで、消費者が求める安心・安全でおいしい農作物を効率良く生産する“スマート農業” 実現の鍵を握るのが「KSAS」。2017年のさらなる進化に大いに期待したいところです。

グローバル・メジャー・ブランドを目指すクボタの技術や製品の数々、いかがだったでしょうか。今回の「2017クボタ新春のつどい」に出展した製品は、地球規模の課題に挑戦し、豊かな未来を描くためのイノベーションを体現したもの。「本当に必要とされる製品とは何か」を常に問い続け、“食料・水・環境の各分野で社会に貢献”を目指すクボタ。ぜひコーポレートサイトもチェックしてみてください。

自動車評論家フェルディナント・ヤマグチ氏、ついにトラクタも乗りこなす? クボタの新製品展示会へ潜入! - 日経ビジネスオンラインSpecial

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